書名 | 日本の歴史 21 近代国家の出発 |
作者 | 色川大吉 |
出版社 | 中央公論社 |
発売日 | 1974/8/10 |
文庫 | 499ページ |
[本の紹介](「BOOK」データベースより)
明治政府の本質は有司専制にあると見きわめたとき、士族民権家も、都市ジャーナリストも、豪農運動家も、自由の伸張・民権の拡大を求めて猛然たる闘いを開始し、政府は政権の安定と永続のための装置づくりに没頭する。帝国議会開設に至るこの白熱の歳月を民衆の基底部から描き出す。
書名 | 黒牢城 |
作者 | 米澤穂信 |
出版社 | KADOKAWA |
発売日 | 2021/6/2 |
単行本 | 445ページ |
[本の紹介](「BOOK」データベースより)
祝 第166回直木賞受賞!本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の智将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。デビュー20周年の集大成。『満願』『王とサーカス』の著者が辿り着いた、ミステリの精髄と歴史小説の王道。
書名 | 権力の日本史 |
作者 | 本郷和人 |
出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 2019/11/20 |
新書 | 285ページ |
[本の紹介](「BOOK」データベースより)
誰が一番偉いのか?何故みんなが従うのか?なぜトップが責任をとらないのか?この国を動かす権力のリアルに迫る!将軍よりも執権よりも「家長」が強かった鎌倉幕府。上皇が複数いたら誰が一番偉いのか?実力で抜擢すると貴族の人事は荒れる?日本史の出世と人事をつぶさに見ると、そこには意外な法則が!人気歴史学者が解き明かす「この国の権力のかたち」。
書名 | 黒幕の日本史 |
作者 | 本郷和人 |
出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 2023/4/20 |
新書 | 191ページ |
[本の紹介](「BOOK」データベースより)
人気歴史学者が歴史の闇に光をあてる!「ウラからオモテを操った人物」「重要な役割を果たしたが、陰に隠れた存在」。そんな十六人を並べてみると、日本社会の力学が浮かび上がる。信西 天才学者を「黒幕」にした世襲の壁。北条政子 架空のクーデターでライバルを蹴落とす。海住山長房 承久の乱に反対した実務派貴族。平頼綱 肥大化した側近エリートの末路。北畠親房 正統を追求しつつ上皇を拉致。三宝院賢俊 「錦の御旗」を持ち帰った尊氏の密使。黒田官兵衛 「軍師官兵衛」といわれるが……。高山右近 前田百二十万石を救った「影のブレーン」。伊奈忠次 家康から過小評価された民政家。西郷隆盛 「慶喜に腹を切らせろ」ほか。
書名 | 土の記 |
作者 | 高村薫 |
出版社 | 新潮社 |
発売日 | 2016/11/25 |
単行本 | 上巻 248ページ 下巻 251ページ |
[本の紹介](「BOOK」データベースより)
ラスト数瞬に茫然、愕然、絶叫!現代人は無事、土に還れたのだろうか――。青葉アルコールと青葉アルデヒド、テルペン系化合物の混じった稲の匂いで鼻腔が膨らむ。一流メーカー勤務に見切をつけ妻の里に身を落着けた男は、今年の光合成の成果を測っていた。妻の不貞と死の謎、村人への違和感を飼い馴らす日々。その果てに、土になろうとした男を大異変が襲う。それでもこれを天命と呼ぶべきなのか……。
書名 | 鎌倉殿と13人の合議制 |
作者 | 本郷和人 |
出版社 | 河出書房新社 |
発売日 | 2022/1/20 |
新書 | 198ページ |
[本の紹介](「BOOK」データベースより)
源頼朝が急死した後、武家の棟梁の座を継いだ頼家。その代に導入された「13人の合議制」とはいったい何だったのか。関東の秩序と地理、文官の役割、頼朝をめぐる女性たち、朝廷との距離感、北条氏の思惑……頼朝以前にさかのぼって鎌倉幕府の本質を明らかにしながら、武士政権というそれまでにない権力体、新しい世の始まりをリアルに描き出す。
書名 | ざんねんな日本史 |
作者 | 本郷和人 |
出版社 | 宝島社 |
発売日 | 2021/1/29 |
ソフトカバー | 191ページ |
[本の紹介](「BOOK」データベースより)
日本史に登場する人物のうち、知られざる「ざんねんな」感じのエピソードを持った人々30人をピックアップ。各人の表向きの功績とともに、ざんねんなマル秘エピソードもひもとき、ユーモラスに綴る一冊。人物やトピックごとにイラストを配置し、どんな姿がざんねんだったのか、ということをわかりやすくイメージさせていきます。各章の巻頭にはその時代を説明するキーワードを3つ紹介したうえで、あらすじを立てて解説していきます。
書名 | 極東日本のサバイバル武略 |
作者 | 兵頭二十八 |
出版社 | 並木書房 |
発売日 | 2011/10/5 |
ソフトカバー | 186ページ |
[本の紹介](「BOOK」データベースより)
領土的野心を隠さず、ほぼ全方位で周辺国と衝突をくりかえす中国。なかでも共産党体制の生き残りをかけて狙っているのが、優良な油田を有するボルネオ島と、それに隣接する南沙群島だ。将来、中国軍と英米軍が激突する戦争が起きるとしたら、この南シナ海を措いて他にない。石油飢餓から狂犬と化した中国軍の矛先をいかにして他方面へ向けさせるかという競争が、東アジア諸国のあいだで始まっている…。
書名 | レキシントンの幽霊 |
作者 | 村上春樹 |
出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 1999/10/10 |
文庫 | 213ページ |
[本の紹介](「BOOK」データベースより)
古い屋敷で留守番をする「僕」がある夜見た、いや見なかったものは何だったのか?椎の木の根元から突然現われた緑色の獣のかわいそうな運命。「氷男」と結婚した女は、なぜ南極などへ行こうとしたのか…。次々に繰り広げられる不思議な世界。楽しく、そして底無しの怖さを秘めた七つの短編を収録。
書名 | 有坂銃 |
作者 | 兵頭二十八 |
出版社 | 四谷ラウンド |
発売日 | 1998/3/26 |
単行本 | 190ページ |
[本の紹介](「BOOK」データベースより)
最新式の歩兵銃と野戦砲、その弾薬や信管までを一人で設計し、日露戦争の勝利を陰で支えた男、有坂成章。人知れぬ栄誉と屈辱を一身に味わった明治テクノクラートに光を当てるノンフィクション。「本書を一読された読者には、もう明治陸軍は、現代史の中のキャラクターのない部隊名や兵員数、大砲の数などではなくなるだろう。また、当時の砲兵や歩兵の戦いぶりが目に浮かぶようになり、私たちと同じ日本人が、前世紀初めにどんな心配をしながら戦っていたのかが、分かるようになるだろう」本書より
書名 | 「自衛隊」無人化計画 |
作者 | 兵頭二十八 |
出版社 | PHP研究所 |
発売日 | 2009/10/2 |
ソフトカバー | 177ページ |
[本の紹介](「BOOK」データベースより)
日本はもっか重苦しい不況と少子高齢化、官僚支配による硬直した社会のなかで、来るあてのない夜明けを待望している。そんな沈滞したこの国に、明るい未来を約束する究極の政策、それが「ハイテク軍備一点かけながし」である。すなわち、市場に任せておくことが絶対に不可能な「国防」という分野で、ロボットを中軸としたハイテク軍備だけに兆単位の税金を投入し続ける。それにより、バラマキでない景気浮揚を実現し、多くのベンチャー企業をも育成する。その中で若年労働力も吸収できるし、ゆくゆくは一次産業・福祉・国防等における人的資源不足を新型ロボットが補ってくれるだろう。日本の得意分野への投資で、まずは安全保障を磐石にし、同時に経済を活性化しつつ高福祉社会を実現する、まさに救国の一策である。
書名 | 米中「AI大戦」 |
作者 | 兵頭二十八 |
出版社 | 並木書房 |
発売日 | 2018/12/15 |
ソフトカバー | 175ページ |
[本の紹介](「BOOK」データベースより)
米中は新冷戦に入った。「ロボット操縦カー」の基本ソフトを米国企業が先に完成したら、その「中国向け輸出」はない。米中は互いに別系統のAIソフトで経済防衛圏を築き、「ソフトウェアカーテン」が地球を2分割する。米国経済圏から切り離され、石油資源と内燃機関の弱みを克服できぬ中国は封じ込められる。ある時点で、「ビッグデータ企業」と合体した「情報軍閥」が中国共産党にとってかわるだろう。日本はどうすべきか?「戦争のセンス」を欠く外務省がひとりよがりで押し付ける「尖閣有事シナリオ」の危なさなど、わが国の近未来防衛の課題を具体的に指摘し、解決案を示す!
書名 | クリスマス・プレゼント |
作者 | ジェフリーディーヴァー |
出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 2005/12/10 |
文庫 | 590ページ |
[本の紹介](「BOOK」データベースより)
原題は「Twisted」。つまり、「ひねり」。スーパーモデルが選んだ究極のストーカー撃退法、オタク少年の逆襲譚、未亡人と詐欺師の騙しあい、釣り好きのエリートの秘密の釣果、有閑マダム相手の精神分析医の野望など、ディーヴァー度が凝縮されたミステリ16作品。リンカーン・ライムとアメリア・サックスが登場する「クリスマス・プレゼント」は書き下ろし。
書名 | ノモンハンの夏 |
作者 | 半藤一利 |
出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 2001/6/10 |
文庫 | 471ページ |
[本の紹介](「BOOK」データベースより)
エリートが招いた悲劇!参謀本部作戦課、そして関東軍作戦課の罪と罰は誰が背負ったのか?このエリート集団が己を見失ったとき、満蒙国境での悲劇が始まった。司馬遼太郎氏が最後に取り組もうとして果せなかったテーマを、共に取材した著者が、モスクワのスターリン、ベルリンのヒトラーの野望、中国の動静を交えて雄壮に描き、混迷の時代に警鐘を鳴らした傑作。
書名 | 昭和史の決定的瞬間 |
作者 | 坂野潤治 |
出版社 | 筑摩書房 |
発売日 | 2004/2/10 |
新書 | 221ページ |
[本の紹介](「BOOK」データベースより)
民政党議員だった斎藤隆夫の「粛軍演説」は、軍部批判・戦争批判の演説として有名である。つまり、輸出依存の資本家を支持層に持つ民政党は、一貫して平和を重視していたが、本来は平和勢力であるべき労働者の社会改良の要求には冷淡だった。その結果、「戦争か平和か」という争点は「市場原理派か福祉重視か」という対立と交錯しながら、昭和11・12年の分岐点になだれ込んでいく。従来の通説である「一五年戦争史観」を越えて、「戦前」を新たな視点から見直す。