黒川博行のぺぇじ
既読:27作品 平均点:3.148 評価順並び替え|並び替えなし
星の分布
カウント・プラン
11.カウント・プラン(黒川博行)評価 ★★★
読了日不明 か行
出版社文藝春秋 発売日1996/11概要 眼に入った物をかぞえずにいられない計算症の青年や、隣人のゴミに異常な関心を持つ男など、現代社会が生み出しつづけるアブナイ性癖の人達。その密かな執着がいつしか妄念に変わる時、事件は起きる…。日本推理作家協会賞受賞(短編部門)の表題作をはじめ、時代を見通す作者の眼力が冴える新犯罪ミステリ五作品を収録。
喧嘩
12.喧嘩(黒川博行)評価 ★★★
読了日2019.11.18 か行
出版社KADOKAWA 発売日2016/12/9概要 「売られた喧嘩は買う。わしの流儀や」建設コンサルタントの二宮は、議員秘書からヤクザ絡みの依頼を請け負った。大阪府議会議員補欠選挙での票集めをめぐって麒林会と揉め、事務所に火炎瓶が投げ込まれたという。麒林会の背後に百人あまりの構成員を抱える組の存在が発覚し、仕事を持ち込む相手を見つけられない二宮はやむを得ず、組を破門されている桑原に協力を頼むことに。選挙戦の暗部に金の匂いを嗅ぎつけた桑原は大立ち回りを演じるが、組の後ろ盾を失った代償は大きく―。腐りきった議員秘書と極道が貪り食う巨大利権を狙い、代紋のない丸腰の桑原と二宮の「疫病神」コンビ再び。
大博打
13.大博打(黒川博行)評価 ★★★
読了日2012.7.12 か行
出版社日本経済新聞社 発売日1991/12概要 「な、なんやて、金が2トン!」「そう、爺さんの身代金は金塊2トンや」無茶苦茶な誘拐事件だった。身代金が金塊二トン(時価32億)。受け渡しはどうするのか、大阪府警は驚愕するが、犯行計画は緻密だった。大阪湾に繋留中の漁船に金塊を積み、オートジャイロをセットしろという。金塊を積み無人の漁船が闇をゆく。だが、奪取寸前、漁船は偶然にもタンカーと衝突炎上してしまう。万事休すと思いきや、犯人の真骨頂はここからだった。
後妻業
14.後妻業(黒川博行)評価 ★★★
読了日2020.2.4 か行
出版社文藝春秋 発売日2014/8/30概要 「色で老人を喰う」裏稼業を描く戦慄の犯罪小説。妻に先立たれた後期高齢者の耕造は、六十九歳の小夜子と同居しはじめるが、夏の暑い日に脳梗塞で倒れ、一命を取り留めるも重体に陥る。だか、裏で小夜子は結婚相談所を経営する前科持ちの男、柏木と結託していた。病院へ駆けつけた、耕造の娘である尚子、朋美は、小夜子の本性を次第に知ることとなる―。結婚相談所の男と、結婚したパートナーと死別を繰り返す女につきまとう黒い疑惑。恐るべき"後妻業"の手口と実態。
悪果
15.悪果(黒川博行)評価 ★★★
読了日2009.4.4 か行
出版社角川書店 発売日2007/9概要 堀内は大阪府警今里署の暴力団犯罪対策係の刑事。夜な夜な同僚の伊達と管内の歓楽街を流している。ある夜、ネタ元のバーテンダーから賭博開帳の情報を得る。見返りは警察が管理する犯歴などの個人データ。バーテンダーはそれをサラ金や信販会社に売っているのだ。堀内と伊達は、開帳時に暴力団と客を一網打尽にするため、場所や開帳日の特定を進める。賭博開帳当日、賭場に突入し二十八名を現行犯逮捕する。堀内は、賭場に参加していた学校経営者・森本を経済誌編集・坂辺を使いゆすり始める……癒着、横領、隠蔽、暴力・・・日本の警察の暗部を描き出すノワールの傑作!
暗礁
16.暗礁(黒川博行)評価 ★★★
読了日不明 か行
出版社幻冬舎 発売日2005/10概要 建設コンサルタントの二宮啓之を、三たび誑しこんだ疫病神・ヤクザの桑原保彦。次なる獲物は数十億円に及ぶ大手運送会社の闇のマル暴対策費。そのシノギは追いつ追われつの壮絶な裏金争奪戦となった…。リアルでコミカルなセリフ回し、白熱のバイオレンスとサスペンスが読者の興奮神経を直撃する、超弩級のエンターテインメント大作。
果鋭
17.果鋭(黒川博行)評価 ★★★
読了日2020.1.29 か行
出版社幻冬舎 発売日2017/3/15概要 堀内信也、40歳。元々は大阪府警の刑事だが、恐喝が監察にばれて依願退職。不動産業界に拾われるも、暴力団と揉めて腹と尻を刺され、生死の境をさまよった。左下肢の障害が残り、歩行に杖が欠かせなくなる。シノギはなくなり、女にも逃げられる…。救ったのは府警時代の相棒、伊達誠一。伊達は脅迫を受けたパチンコホールのオーナーを助けるため、堀内に協力を求めてきた。パチンコ業界―。そこには暴力団、警察も入り乱れ、私腹を肥やそうとする輩がうごめいていた。堀内は己の再生も賭け、伊達とともに危険に身をさらしながら切り込んでいく。ワルでタフなふたりがクズどもを蹴散らす痛快悪漢小説!
蒼煌
18.蒼煌(黒川博行)評価 ★★★
読了日不明 か行
出版社文藝春秋 発売日2004/11概要 次期補充選挙で芸術院会員の座を狙う日本画家の室生晃人は、対抗馬の稲山健児とともに、現会員らへの接待攻勢に打って出る。師のために奔走する中堅画家や、振り回される家族たち…。絵に魅入られ、美の世界に足を踏み入れながら、名誉のためには手段を選ばない派閥抗争の巣と化した伏魔殿―。美術界の清と濁、画壇の現実に迫った問題作。
二度のお別れ
19.二度のお別れ(黒川博行)評価 ★★
読了日2020.12.29 か行
出版社東京創元社 発売日2003/9/26概要 四月一日午前十一時半、三協銀行新大阪支店に強盗が侵入。四百万円を奪い、客の一人をピストルで撃った後、彼を人質にして逃走した。大阪府警捜査一課は即刻捜査を開始するが、強奪金額に不服な犯人は人質の身代金として一億円を要求、かくして犯人と捜査陣の知恵比べが始まる。トリッキーかつ軽妙な会話が魅力の“大阪府警捜査一課”連作第一弾、著者の記念すべきデビュー作。
勁草
20.勁草(黒川博行)評価 ★★
読了日2017.1.15 か行
出版社徳間書店 発売日2015/6/30概要 橋岡は「名簿屋」の高城に雇われていた。名簿屋とはオレオレ詐欺の標的リストを作る裏稼業だ。橋岡は被害者から金を受け取る「受け子」の手配も任されていた。騙し取った金の大半は高城に入る仕組みで、銀行口座には金がうなっているのだ。賭場で借金をつくった橋岡と矢代は高城に金の融通を迫るが…。一方で大阪府警特殊詐欺班の刑事たちも捜査に動き出していた。最新犯罪の手口を描き尽くす問題作!直木賞作家、迫真の犯罪サスペンス。
<前のページ
2 / 3 ページ
1 2 3
次のページ>