船戸与一のぺぇじ
既読:47作品 平均点:2.574 評価順並び替え|並び替えなし
星の分布
大地の牙 満州国演義6
11.大地の牙 満州国演義6(船戸与一)評価 ★★★
読了日2022.4.17 は行
出版社新潮社 発売日2011/4/30概要 「帝国政府は爾後国民政府を対手とせず」。日本は中国との交渉の道を自ら鎖した。徐州、武漢での作戦を成功させたものの、「事変」は泥沼化の一途を辿る―。敷島太郎は愛人の身体に溺れ、次郎は柳絮のごとく彷徨い続ける。三郎は復讐に身を焦がし、四郎は陰謀の犠牲者を茫然と見つめた。そして、満蒙国家ノモンハンで日ソ両軍が激突する。大陸に凱歌と悲鳴が轟く。混沌の第六巻。
残夢の骸 満州国演義9
12.残夢の骸 満州国演義9(船戸与一)評価 ★★★
読了日2022.5.29 は行
出版社新潮社 発売日2015/2/20概要 敷島兄弟は通化の地に集う。苦い再会だった―。満州国はわずか十三年で理想の欠片さえ失い、重い鉄鎖と化した。昭和二十年八月九日、ソ連軍が遂に侵攻を開始する。轟音とともに崩壊してゆく「王道楽土」。男たちは吹きすさぶ風の中で自らの運命と対峙する。日本そして満州、二つの帝国が破れ、残ったものとは何か。船戸与一が最期の炎を燃やし描き切った大叙事詩、ここに完結。
河畔に標なく
13.河畔に標なく(船戸与一)評価 ★★★
読了日2021.1.8 は行
出版社集英社 発売日2009/7/25概要 軍事政権下のミャンマー山岳地帯に、二百万ドルを積んだヘリコプターが墜落した。同じ頃、脱獄した民主化運動の活動家もこの一帯に逃げ込んでいた。情報を得て密林に足を踏み入れたのは、ドルを狙う日本人ビジネスマンと、おのれの保身のために脱走犯殺害をもくろむ刑務所副所長。逃亡と追跡の果てに、それぞれが手に入れたものは―。アジアの深き闇を描く、冒険小説巨編。
灰塵の暦 満州国演義5
14.灰塵の暦 満州国演義5(船戸与一)評価 ★★★
読了日2022.4.10 は行
出版社新潮社 発売日2009/1/30概要 満州事変から六年。理想を捨てた太郎は満州国国務院で地位を固め、憲兵隊で活躍する三郎は待望の長男を得、記者となった四郎は初の戦場取材に臨む。そして、特務機関の下で働く次郎を悲劇が襲った―。四兄弟が人生の岐路に立つとき、満州国の命運を大きく揺るがす事件が起きる。読者を「南京事件」へと誘う第五巻。
炎の回廊 満州国演義4
15.炎の回廊 満州国演義4(船戸与一)評価 ★★★
読了日2022.3.6 は行
出版社新潮社 発売日2008/6/20概要 脅威を増す抗日連軍、天皇機関説に揺れる帝都、虎視眈々と利を狙う欧米諸国―満州国の混沌が加速するなか、外務官・馬賊・憲兵大尉・武装移民と、別々の道を歩んだはずの敷島四兄弟の運命も重なり、そして捩れてゆく。「二・二六事件」に揺れる満州を描く第四巻。
祖国よ友よ
16.祖国よ友よ(船戸与一)評価 ★★★
読了日不明 は行
出版社双葉社 発売日1980/10概要 フランス外人部隊の勇猛さを祝うカメロン記念日の夜、東洋人伍長ナンジョウは、同じ隊のフォリス軍曹に発砲し逃走した。かつてナンジョウに命を助けられた〈おれ〉は、上官ランジェ少佐から秘かに彼を射殺せよと命令され、そのあとを追うが…。何故フォリスは殺され、ナンジョウは軍法会議にもかけられず抹殺されようとしたか。単純な上官殺しとみえた事件の裏に、どす黒い欲望の渦が…。男の友情を描く表題作他3編を収録したハード・ボイルド傑作集。
神話の果て
17.神話の果て(船戸与一)評価 ★★★
読了日不明 は行
出版社講談社 発売日1995/11/7概要 アメリカの巨大鉱業会社から、ペルーの山岳ゲリラの首領抹殺の仕事を依頼された破壊工作員・志度正平は、首都リマに到着、二人のインディオと共にゲリラの進発地チャカラコ渓谷に向かう。四千メートルを超すアンデスの山々を越え、ゲリラの基地に潜入した志度を待つ過酷な運命とは。南米三部作第二弾。
緋色の時代
18.緋色の時代(船戸与一)評価 ★★★
読了日不明 は行
出版社小学館 発売日2001/12概要 マフィア化したアフガン帰還兵たちが繰り広げる大抗争。船戸小説史上、最大の流血劇を描く混沌の叙事詩。「すべてはアフガンから始まった」。ビンラディンやアルカイダ、タリバン、パンジシール渓谷、ジャララバードという固有名詞で始まるこの長編作品は、2か月にわたるロシア辺境取材を敢行し描かれた。アフガン帰還兵がマフィア化し、社会秩序が液状化するロシア社会を活写する、まさに現在の世界テロ戦争の後の社会を予言した作品である。死者800人という、船戸小説史上、最大の殺戮劇を、異様な迫力で描いたハードボイルド。
緑の底の底
19.緑の底の底(船戸与一)評価 ★★★
読了日不明 は行
出版社中央公論社 発売日1989/10概要 日系2世の青年が主人公。人類文化学者である叔父の調査隊に通訳として参加する。調査隊の目的は、ベネズエラとコロンビアの国境付近のジャングル深く(ここが緑の底の底というわけ)にいると噂される“白いインディオ”の探査。が、単なる学術探査で終わるわけも無く、欲、憎しみ、思惑が交錯し、血が流れる。
群狼の島
20.群狼の島(船戸与一)評価 ★★★
読了日不明 は行
出版社徳間書店 発売日1992/4概要 マグロ運搬船二等航海士のオレは、吹石船長と出かけたマダガスカルの賭場で殺人事件に巻き込まれ、追われる身となった。道連れは騒動の張本人の仏人パルナス。飛び込んだ華僑・蒙中虎の館で、オレたちは海賊と手を組んで、マ島北部にあるソ連軍基地の爆破を依頼された。しかも海賊の首領は、5年前、公安やセクトから追われていたのを逃がしてやった鷲沢剛介だという。謀略と復讐の血しぶく長篇冒険傑作。読後感が爽快。
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